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zoom RSS 深層崩壊の原因、金権腐敗

<<   作成日時 : 2010/10/29 06:21   >>

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深層崩壊の原因、官僚支配」について

 つづいて、ふたつめの深層崩壊の原因は金権腐敗だとおもう。もともと民主主義とは専制の独裁を嫌ってメンバー全員参加の自由討議による意思決定が原則で、どうしても意見の一致が得られないときにかぎって多数決による決定を採用するシステムだった。メンバーの意見や価値観のなかには出自や経歴や職業や階級の影響は避けられないが、もともと圧倒的多数は市民階級だから、最終的には市民の意見が採用されるのを前提にしたシステムだといってよかろう。
 自由討議をなおざりにして多数決を支配する一票を買収する手法で、民主主義が骨抜きにされたのが日本人社会の深層崩壊のふたつめの理由だった。買収の形態はさまざまで、運動員による選挙期間中の買収のような犯罪を構成するものからはじまって、じょじょに巧妙に、大規模になって田中角栄の出現によってほぼ完成された。政界の金権腐敗は、こうして深部に隠れた犯罪にちかい形態から、ジャーナリズムに暴かれて攻撃されて巨悪と呼ばれるようなものにまで成長してきた。
 同時に、組織体のもつ巨大な資金力による議会や選挙への干渉も金権腐敗のもうひとつの形態だった。それは民間企業やそれを組織した経済団体にかぎらず、労働組合や農協や医師会にも広がっていった。個人の自由な発想から生まれる政治的意思とは別に、それをゆがめる圧力が、これらの組織の金権から生まれて民主主義を腐敗させてきた。これらの組織体の、金権による支配力が圧倒的多数の有権者であるの民意をゆがめて、個人の意思の集合とはかけ離れた政治的決定がくりかえされて深層崩壊の一因となったと思う。
 わたしたちが学校で民主主義を習っていたときは、この政治システムは自由主義経済とは相性がいいと自然に思い込んでいた。どちらも個人の自由な発想や努力が社会の発展に直接結びついた理想的なシステムで、その政治的システムが民主主義で、経済的なシステムが市場経済だと考えた。もちろんその思い込みの根底には、当時の東西冷戦…民主主義・自由経済 Vs 社会主義・計画経済のイメージが存在したのだが、その冷戦が終結して歴史の終わりがはじまるとの予測はみごとにはずれて、文明の衝突が深刻化しているのがいまの地球である。西ではキリストとイスラムが争い、東の支那では一党独裁政権のもとで自由主義経済が繁栄している。これって、戦後の民主主義教育では想定していなかった現象だ。こんなはずではなかった。
 まったくおなじように、日本の民主主義が金権腐敗にさらされる状況も想定外の事態だった。多数の個人のその良心の集合とはまったくちがう政治的決定が、民主主義のシステムのなかで金権に誘導されてつくられる事態など想像もできなかった。官僚支配と金権腐敗…このふたつがいまの日本の深層崩壊の原因だと思う。

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深層崩壊の原因、情報操作
 戦後教育のなかで、あたかも宗教的教義のごとく神聖不可侵のものとして、わたしたちは民主主義を信じ込んできた。政治的決断は議論にもとづき、結論がえられないときには、最終的には多数決で決める。理想的な政治システムで、そこに欠陥や落とし穴があるなんてことは教えられなかったし、予想もしていなかった。  卒業して実社会で経験をつむにしたがって、世の中そんなもので動いているわけではない。とんでもない別のパワーが、とんでもない方向に引っ張っている現実に気づく。カンバンの民主主義のもとで、民主主義とはま... ...続きを見る
罵愚と話そう「日本からの発言」
2010/11/02 06:35
検証尖閣事件・真相崩壊原因としての情報操作
 「深層崩壊の原因、情報操作」で書いたように、現在のこの国の深層崩壊の原因として官僚支配、金権腐敗とならんで情報操作があるわけだが、あそこでは情報操作とは言ってもメディアやマスコミ自身が自身をしばっている自律的な管理を指していた。ところが今朝おきた尖閣事件を撮影した海保の映像のユーチューブへの流出は、ちょっとちがって空き缶内閣への不満…海保職員なのか検察官なのかは不明だが、おそらくどちらかの職員の不満が引き起こしたネット上への公開というあたらしいタイプの情報操作だ。  事件をとおしてわた... ...続きを見る
罵愚と話そう「日本からの発言」
2010/11/05 10:15

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内 容 ニックネーム/日時
 民主主義は最良の政治システムではなく、これまであった政治システムの中でそれよりましなものがないだけである。金権腐敗は民主主義の欠陥の一つであろう。国会議員は最初は各自崇高な理想を本気でいだいて立候補したことを私は疑わない。そのような人々がその理想に反して国民の期待から逸脱して堕落してく必然性に問題の憂慮すべき根源がある。企業や圧力団体等の組織による選挙の当落を左右する影響力が、国会議員を骨抜きにして、民主主義ではなく組織主義のモルモットにさせる。国民の失望は国民の政治参加の意欲を失わせ、益々組織の要求は容易に実現される環境ができあがる。そのようにして、民主主義は実現されなくなってしまう。
ウブドちゃん
2010/10/31 06:32
 害虫が寄生しているあいだは、問題はちいさかったのでしょうが、田中角栄以来の状況は主客転倒してしまいました。
罵愚
2010/11/05 05:51

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