安倍、福田、麻生とつづく後継三政権

「小泉純一郎の再評価」について  5年半の小泉改革の時代の後継は安倍、福田、麻生とつづくのだが、いずれも政策スタッフの貧弱が命とりになって沈没した。安倍さんの場合は、それなりの政策はもっていたのだが、直接政権の責任にはならない閣僚の不祥事や健康問題で短命に終わったとされている。しかし、スタッフが若すぎて、とりわけ官房長官が首相と同質の若さだけが売り物だったのがいけなかった。  福田さんは、はじ…

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イラクとグルジアの報道比較

「メディアの謀略。イラクとグルジアの報道比較。」について  朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、われわれ日本人は米軍の後方で米軍が提供するニュースを読んできた。はじめのうちこそ、旧日本軍とのちがいを感じたが、そのうちに慣れてしまい、戦争報道とは、こういうあけすけなものだと思い込んでいたのかもしれない。  いま、あらためて米軍からはニュースが提供されない紛争…それがまた爆発的に増え…

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朝日は沈む・オリンピック開会式の感動

 8月19日朝刊25面、「きょうの番組」面の「はがき通信」欄、読者の投書欄だが、もちろん採用、不採用を通して朝日の真意がにじみ出てくるのはいうまでもない。「真心が伝わった」と題して、北京オリンピックの開会式を見た視聴者の感想が掲載されている。『…一糸乱れぬ演技はみごとで、出演者1万5千人が悠久のロマンと美で歓迎している真心が伝わってきて、感動した。(途中略)勇気と希望を与えてくれた』  平壌で…

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メディアの謀略。イラクとグルジアの報道比較。

「グルジアにひそむアイヌや琉球の神話」について  ブッシュがバグダッドを攻撃しはじめたときの報道の質量やそれを批判するメディアの政治的ポジションの偏向は、まだ記憶にあたらしい。毎日のように米兵の戦死者の数を報道していたのが、治安回復作戦の成功に反比例して報道量が激減して、いまでは、サマワがどうなっているかなんて、新聞やテレビでは教えてくれない。しかし、開戦当初のド派手な反戦・反米記事の記憶は、ま…

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グルジアにひそむアイヌや琉球の神話

「チベットもグルジアも、戦後平和主義の反応」について  石油パイプラインがあんこで、それを民族問題でくるんだおまんじゅうがグルジア紛争だ。つくった職人は大国の干渉だ。干渉がなければ、お饅頭はできなかった。口に入れて賞味するわたしたちは、あんこと皮の味覚を堪能するわけだが、主役はやっぱりあんこだと思う。皮は風味づけにすぎない。甘党のご意見をいただきたいところだ。  そう考えてくると、いま地球上で…

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またはじまった、ジャーナリズムの言葉狩り

 問題発言の閣僚を擁護しようとは、これっぽちも思わないが、ジャーナリズムの言葉狩りには問題の本質を隠蔽したり、自由な表現でホンネの部分が露出するのを妨げる弊害がおおきい。  結果的に、チャイナフリーへの防波堤を形成して、国民の怒りを自民党政権に誘導している。たくらんだジャーナリズムも、のせられる世論も、おバカさんといえばおバカさんだと思う。

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チベットもグルジアも、戦後平和主義の反応

「マスコミが報道しないイラクの現状」について  チベット蜂起の報道も、今回のグルジアとおなじで、最初はおよび腰だった。毎年くりかえされる広島・長崎のマンネリ化しながらも膨大な報道量と比較してみると、日本の戦後平和主義のほんとうの姿が透けて見えてくる。かれらの運動は平和を偽装した反米、反権力闘争なんだな。ジャーナリズムも、その中核にとり込まれてしまっている。  平和を叫びながら、平和なんてどう…

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マスコミが報道しないイラクの現状

「マスコミが報道しないイラクの現状」について  主要な戦闘は2ヶ月足らずで終わり、敗残兵の掃討作戦が、いつの間にかテロリストの撲滅作戦に変質していった。比例して、反米・嫌米の色の濃いジャーナリズムは、毎日の米兵の戦死者数をことさらに喧伝した。これは、おなじ時期にロシア軍がひき起こした周辺との紛争や、最近の中国国内の騒乱の報道内容と比較してみれば、日本のジャーナリズムの偏向は、否定しきれない。 …

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朝日は沈む・サマワの塩水装置

 3月31日の朝日新聞夕刊の「窓・論説委員室から」に「しょっぱい水」と題して、自衛隊がサマワに設置した給水施設でつくる飲料水が塩水で飲料にならないし、実際に最初から洗濯にしか使っていないと報じている。川上泰徳の署名入りの記事だから、無責任な憶測記事ではないのだが、よく読んでみると、いくつかある施設のうちの3ヵ所だけが塩水で、外務省もそれを認めているらしい。それでは、自衛隊が設置した施設が全体でい…

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日の丸・君が代

「亡国指導をする教員たち(怒)」について  それは教育ではなくて〝しつけ〟の範疇ではないのだろうか?朝、となりのおじさんにあったら「おはよう」を言う。学校の帰りには、先生に「さようなら」の挨拶をする。それって、教育というよりは、しつけでしょう。  日の丸掲揚や君が代斉唱のときは起立して正対する。日の丸・君が代にかぎらず、外国の国旗や国家に対しても、同様の表敬を身につけるのが国際化の第一歩だ。…

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日本版NSCを推進していれば、自衛艦衝突事故は…

 ことは単純な海難事故だ。規則では軍艦は優遇されてはいるが、瑕疵責任は問われる。その意味では、海上自衛隊の責任はまぬがれない。内部的には、軍律の話題だな。  それ以前に、平和憲法を根拠に自衛隊の存在自体を認めない政治勢力はあるわけだ。その横には、これを政局にして、つぎの総選挙に利用しようとする野党もある。ニュースは永田町に持ち込まれて、そういう利用のされ方をしている。制服組をいじめて、論点を防…

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日本版NSCを推進していれば、自衛艦衝突事故は…

 安倍内閣の時代、日本版NSC(国家安全保障会議)の構想はあったわけだ。あれには緊急時の連絡体制も入っていたと思う。いまの福田政権に変わって、おざなりになれてきた。与党も野党も、政局にばかり熱心で、国家の安全保障はないがしろにされてきたわけだ。メディア報道も、その危険を指摘してはこなかった。犠牲者にはこくな表現だが、たかが漁船の衝突事故の処理でさえも、その本質的な対策はおざなりにされたまま、また…

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白川静の漢字学

 ちょっと目にとまったNHKの番組で、白川静の漢字学をやっていた。膨大な数冊の辞書に目を通した経験なんかないし、わかったような顔をして恥をかこうとも思わないのだが、甲骨文字にまでさかのぼって、漢字の成り立ちを突き止めた執念のようなものには、ただ脱帽する。  たとえば「武」の文字にしても、最近までわたしは「矛を止める」と解釈していたし、そう書いた文章をブログに書いた記憶もある。しかし、白川学では…

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自衛艦衝突の責任は首相にとってもらう、

 テレビ報道を見ていると、もともとが非武装中立論者で、自衛隊大嫌いの司会者と解説者がニュースをコメントするのだから、議論が本質を離れて空中分解する。自衛艦側の一義的な責任は免れないようだが、それにしても直進は、巨艦が蛇行すれば、もっと危険なんだから、それほど非難にはあたいしない。法的にも、左側に相手を見た船の優先権と同時に、おおきな船のほうに優先の原則もあると思う。それとも、それは慣行で、法文で…

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デファクトスタンダードとしての「チャイナフリーマーク」

 食品偽装のあとは中国食品の農薬混入のニュースで、消費者は法律に定められた食品表示の内容を疑っている。その商品自体は国内で作られたものでも、材料や原料が中国産で、その事実が表示されていなければ…公的には、表示が義務づけられていない事実を知っただけでも、風評被害が生まれる可能性はある。疑心暗鬼というやつだ。  材料も製造過程も、まったく支那には関係ありませんの「チャイナフリー」の表示は、政府や公…

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橋下大阪府知事の「勉強不足」

 大阪府知事に就任した橋下徹知事が、選挙公約に掲げた教育制度について「勉強不足」でしたと、一部撤回した。立候補以前は、内部事情までも知っているわけではなく、情報不足は無理もないので、率直な転換は理解できるのだが、これとおなじことを国政レベルでやられると困るのだ。  もしも次の総選挙で与野党逆転して民主党内閣が実現したと仮定して「勉強不足」を理由にして年金や道路行政で自民党の悪弊を踏襲されてはた…

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早急な核保有は第二次大東亜戦争の敗戦につながる。

 平和憲法の欠陥のひとつは、非武装なら戦争に巻き込まれることはないと、はなから安全保障の話題から逃げ出していることだ。拉致事件が起きて、隣国はよき隣人ではなかった。近隣に犯罪国家がごろごろしている現実に直面した。さらに、核保有国が散在して、共産中国や北鮮といった仮想敵国の核にどう対処するのかを、真剣に考える時代がはじまった。  アメリカの一極支配の破綻、民主党政権の誕生、日米安保の信頼性の崩壊…

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「もうすぐ救急車が走らなくなる」について

「もうすぐ救急車が走らなくなる」について  ペットの予防注射がきっかけで、近所の獣医師と仲良くなったことがある。大手術の人手が足りなくて、休日に助手を手伝ったりした。外国の本を手術台のよこに開いて、獣医は内科も外科もないから解説書を読みながら全科をこなすのだといっていた。この薬は人間につかうと保険で9割減額されるんだが、ペットは全額オーナーもちだとも言っていた。人間もペットもたいしてちがわないか…

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官僚とメディアが結託して、闇の情報カルテルをつくっている。

 数ヶ月まえのテレビ番組『朝生』で、この問題が話題になって、官僚とメディアの癒着が指摘されていた。役所には、記者クラブがあるでしょう。あそこの片隅で、担当者がリークする。それが、上手に記事にならないと、意地悪されるらしい。  官僚による情報操作だな。  それを聞きながら連想したんだが、安倍内閣末期の選挙報道だ。首相や官邸からの発信は無視されて、安部たたきが一人歩きしたシナリオライターは、…

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風が吹くのは桶屋のしわざか?

 中国製品に農薬が入っていたから食料自給率を上げようなんて、方向音痴な議論が横行している。東京都だけでも、年間100件ぐらいの食中毒が発生して二千人ぐらいの患者数がカウントされている。あたりまえの話だが、その原因は輸入食品に混入した農薬ではない。純粋に国内問題だ。食料自給率を向上しても、食中毒はなくならないし、中国製品の安全性が確保されることもない。  風が吹くのが桶屋のしわざのごとき議論は笑…

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「福田康夫・小沢一郎vs小泉純一郎」について

「福田康夫・小沢一郎vs小泉純一郎」について  まさしく先生のおっしゃるとおりなんでしょうが、小泉さんが「もうすこし、痛みに耐えてくれ」といったときに、おおくの有権者はその心情を理解していた。この人なら、やってくれそうだという期待がもてたわけだ。  福田さんに「あと10年、我慢してくれ」といわれても、もうだまされるもんか、の国民感情のほうが強い。福田さんや小沢さんと、痛みを分けあう国民感情は、…

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真日本主義・政治文化の伝統

 この国の政治文化の伝統の特徴は、政治のなかから権威と権力を分離抽出して分立させたことだと思う。代表例が武士のつくった幕府の制度で、権威を朝廷に残したまま軍事貴族としての幕府が権力を掌握した。明治憲法下の近代も、かなり、この擬制に近い。藩閥から大正デモクラシー、さらには昭和軍閥への権力の継承は、朝廷から皇室へ、名称だけを変更した天皇制のもとで、ごくスムーズにおこなわれたように見える。  似たよ…

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ガソリン国会の操縦席は…

「ガソリン国会の操縦席は…」について  行政は機能別に組織化されるべく、運命づけられている。末端にも、国家の全体像を俯瞰する能力は理想論だが、なかなか、そういうわけにもいかない。やはり、トップに、その機能があって、全体の舵取りをしてもらいたいわけだ。そこに、政治の出番がやってくる。ほんらい、行政は、政治の管理下にあるべきはずなんだよ。  国会が行政にひきづられて細分化して、その結果、天地が逆転…

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ミッドウェイ後の連合艦隊の運命に似てきた。

 死んだ子の歳をかぞえるようなはなしになってしまうんだが…アブラが100ドルになろうっていうタイミングで、国民生活と景気対策の二兎を追う対応策として、25円のうわのせを一時的に停止する提案を自民党がしていたら、康夫ちゃんもカブをあげていたんだろうに……それでもガソリン税は、マルマル消えてしまうわけではなく、本来の29円は残るんだから、当面、必要な予算は、そのなかでまかなっていこうという姿勢を示す…

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ガソリン国会の操縦席は…

 ガソリン国会の操縦席は永田町にあるのではなく、それは霞ヶ関にある。ハンドルをにぎっているのは代議士ではなく、官僚だ。この国の政治を支配しているのは政治家ではなく、官僚たちだ。テレビでしゃべっている閣僚たちは、せりふをはいている俳優であって、シナリオライターやプロデューサーではない。  このステージでは、道路族が出演しているが、永田町には宝塚の雪組や花組のように、道路族以外にも農政族や防衛族な…

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性事と政治が同列に…

 青島幸男都知事、東国原宮崎県知事、田中康夫長野県知事、いずれも選挙を勝ち抜いてその地位を手に入れたわけだ。善政であろうと、悪政であろうと、住民とその結果の責任を共有する。  むしろ問題は、ワイドショーのなかで、タレントの不倫や離婚と同列に放映される「政治」だろう。あの司会者やコメンテイターの影響が選挙結果を左右するとしたら…

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瀬戸智子先生の「米政府、ジュゴン調査命じられる」について、

http://ts.way-nifty.com/makura/2008/01/post_a627.htmlへのTBです。  先生の感激を、わたしも共有するものですが、同時に「揚子江の河イルカの絶滅」のニュースを併読しながらのご感想を聞かせていただきたいものだと思う。自然保護を軍事に優先する自由主義国と、経済成長にかまけて自然保護をないがしろにする一党独裁国家のコントラストをどう評価されるのでし…

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マスコミが報道しないイラクの現状

 イラクにおける米兵の死者は一年まえの80%減、つまり20%以下に減少しているらしい。しかも、イラク国内のアルカイダのほぼ90%はイラク人以外、つまりイラクからながめれば外国人だということだ。内戦とは呼べない状況なんだろう。  こういうニュースは、日本の新聞やテレビでは報道しない。マスコミのお気に召さないのだ。あるいは、解説してくれるコメンテイターがいないのかもしれない。マスコミや中東専門家と…

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女性大統領と黒人大統領

 わたしが小学生のころには、応接間にピアノがあって、週に一回レッスンをうける女の子がお嬢様のモデルだった。西欧でも近年までは、同様だったと思う。ただ、あちらではプロになる音楽家は、職人とみられていて、レッスンは鑑賞力をやしなうための〝たしなみ〟のようなものだったらしい。  最近、日本人演奏家がヨーロッパで活躍するのは、リスクの多い前途を悲観して、ヨーロッパ人がチャレンジしないからだと聞いたこと…

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“東国原新党”・『せんたく』

 宮崎県の東国原英夫知事が、北川正恭氏らとともに新組織「せんたく」を立ち上げた。会見では「国はどういう国家ビジョンを持っているのか、見えてこない」「国政が停滞し混迷化している。国全体のあり方を問おうじゃないか、と強く思っている」と、現状への強い不満をぶちまけているんだが、発起人名簿を見るかぎりでは、そういっているこの新組織「せんたく」自身が、どういう国家ビジョンをもっているのか、よくわからない。…

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