民族国家にもどうとするから、軍隊や靖国神社が必要になる。

「「自然な…」はいつも眉唾もの」について  国民国家は…西欧の近代民主主義の産物だが、庶民にはつらい政治体制だと思う。フランス人が、バスティーユ監獄を襲撃して、自分たちの国をつくった。その国を守る軍隊がいないし、傭兵を雇う金もないので、自分たちで守ろうかと集まって、国民軍がつくられた。それまで戦争は、王様や領主の仕事で、庶民生活には無関係だった。すくなくとも、庶民は兵隊にかりだされるようなこと…

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歴史のふたり「信長と竜馬」「近衛と東條」

 もちろん世のなかのできごとは偶然と必然の積み重ねなんだが、どう見てもだれか著名な小説家が練った構想にちがいないような筋書きが散乱している。新聞やテレビが生活必需品でもないのに各家庭にあるのもそれが理由だろうし、とりわけ歴史のおもしろさは作り物を突き抜けている。たとえば、国民的な人気がある竜馬と信長の生涯などは、どんなにすぐれた小説家にも、あの筋書きは作れない超傑作だ。  おなじように、昭和と…

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日本書紀と魏志倭人伝

「日本書紀と魏志倭人伝」について  宗教観、倫理観と呼ぶような民族文化の根底の部分で、大陸と日本はちがう。われわれがひごろ異民族の文化と感じているアイヌ文化のほうが、むしろそれは近い。天上に創世主がいて、人や自然を創りたもうたとする創世神話には、日本人の感覚は似合わない。むしろ、神々がとなりにいて、大自然が人々をつつんでいて、人間はその恵みのなかで生きている。のびやかな死生観から離れられない。両…

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日本書紀と魏志倭人伝

「日本書紀と魏志倭人伝」について  仏教、儒教、道鏡が大陸から渡来して、日本人の心象風景はおおきく変化したものと思う。宗教感も変わった。お釈迦様や孔子様が横行する時代の到来だ。にもかかわらず神さまは健在だった。日本中にアイヌ地名に漢字の当て字を冠した地名が残ったように、アイヌ語のカムイに漢字の「神」の字をあてて、神様は残った。外来の神さまに混じって、日本の神さまは歓談している。その印象からわかる…

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日本書紀と魏志倭人伝

「日本書紀と魏志倭人伝」について  およそ1万2千年ほどまえに気候変動があって、地球は現在の気温に落ち着いた。じっさいには、1度か2度たかかったようだが…その結果、人々の狩猟のターゲットに鹿やイノシシのようなスピードにたけた獲物がくわわって、槍が主流だった狩猟道具にかわって弓矢が考案された。土器が発明されて、焼くことしかできなかった調理に煮炊きがくわわった。その結果、木の実や雑穀など、あたらしい…

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塀のうえの危ない報道機関・朝日新聞

 不謹慎な書き方だが、たった一人しか犠牲者が出なかった地震を1週間も十日も報道する。二年前の列車事故を二日も三日も連続して検証番組をつくる。これって、ネタ切れ、つまり、報道するニュースがないのだろう。こんなシケタ日に…まさしく、魚屋にとってはシケタ日で、八百屋にとっては干ばつなんだろうが、さすがは朝日新聞で、ニュースがなければニュースをつくってい提供している。それもひとつではあたらないかもしれな…

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日本書紀と魏志倭人伝

「日本書紀と魏志倭人伝」について  アイヌ地名は日本全国どこにでもある。静岡在住のわたしは、富士山の語源がアイヌ語であることを知っている。焼津以北の地名ではなく、九州や中国や関西など、西日本にもアイヌ地名は残っている。沖縄にもある。おそらく、日本列島全体をアイヌが支配していた時代が3千年ぐらいむかしまであって、天孫族がそれを侵略していって大和朝廷をつくったのだろう。文字による記録がはじまる以前の…

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日本書紀と魏志倭人伝

 旅行好きが時刻表をみながらバーチャルな旅行を楽しむように、ハイキング好きは地図をみながらバーチャルな登山を楽しむ。丹沢の地図をながめていたら“焼津”の地名を見つけた。焼津といえば、静岡県の第五福竜丸事件で有名な漁港で、古事記や日本書紀にも命名の理由は日本武尊の東征中の火攻めの計略を記念した地名だと書いてある。日本中にひとつしかありえない地名だから、てっきり国土地理院のミスプリントだと思ったが、…

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政治番組のレベルの低さに泣けてくる。

 けさのサンプロで自民党の加藤紘一が対中国・朝鮮外交に関連して、最近、独仏共同で歴史教科書を共同編纂した実例をあげて、参考になるといっていた。まわりには、政治家もコメンテイターもたくさんいて、おそらく10人以上20人近い人が出演していたのだが、だれ一人として「独仏の歴史や外交関係が、日本と東アジアのそれに、どういう参考になるのか?」という疑問を呈した人はいなかった。  ごく、基本的な常識の欠落…

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55年体制崩壊・ゆがんだ歴史知識

「55年体制崩壊・あたらしい外交理念」について  ウェストファリア条約によってつくられた国際社会とは、パワーポリテックスの支配する空間だった。武力に頼った、強いものがちの社会だな。もうひとつ特徴があって、参加資格はキリスト教だった。異教徒が排除されて、異教徒は人間とはみなされない価値観に支配されていた。植民地原住民は家畜と等価だった。  アヘン戦争によって清朝中国がひきづりこまれ、ペリー来航に…

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55年体制崩壊・あたらしい外交理念

 五月晴れの空の片隅に、一点の黒雲があらわれたように、侵略史観でおおわれていた国民の歴史認識のなかに、靖国史観がポツリとあらわれた。東京裁判と、占領政策の一環としての言論統制と、左傾化した戦後教育の効果によって死滅していたはずの歴史認識が、靖国神社の展示施設のなかに生き残っていたんだな。狂犬病予防のためには、狂犬病の恐ろしさを広報するする必要があるように、靖国史観を撲滅するためには、その歴史認識…

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55年体制崩壊・あたらしい対立軸の誕生

「55年体制崩壊・消えてしまった対立軸をなつかしむ人々、」について  つまりこの国の現在の政治的状況は、明確な対立軸が消滅してしまっているのだ。ほかに対立点がないので、仕方がなく、年代別に対立でもしようか、というのが民主党のメール事件後の党首撰だ。あのメール事件なんてのは、なにも党首が交代するほどの事件じゃぁない。家宝のお皿を一枚なくした女中を手打ちにした、意地悪な、お殿様のストーリと似ている。…

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55年体制崩壊・消えてしまった対立軸をなつかしむ人々、

 55年体制とは、つまり、保守と革新の対立構造のことだ。自由主義か社会主義かの二者択一の闘争の構造だな。いっぽうの社会主義が崩壊してしまったのだから、55年体制への回帰は、ありえない。  あるいは、ロシアの社会主義は崩壊したが、支那と朝鮮にはその残影が残っている。その残影に、初恋のイメージをダブらせたロマンチストはいるのかもしれない。それにしても、20年以上むかしに、結論の出た話だと思う。 …

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「東京裁判史観」の再検討

「東京裁判について考える。」について  第二次大戦を民主主義の連合国と侵略国の枢軸国との戦争と規定して、戦勝国による地球支配の倫理的原点とする歴史認識が、現在の国際社会の基点だと思う。支那や朝鮮の対日悪感情も、平和憲法も、国連憲章も、全部この価値観に支配されて成立している。この歴史認識に対する疑問は、ドイツでは犯罪ですらある。  「ホントにそうなの?」のささやかな疑問を、あなたに差しあげたい。…

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「やっぱりブログはこうでないとネ~♪」について

「やっぱりブログはこうでないとネ~♪」について  冷戦中に、アメリカたたくさんの予算を軍備につぎ込んだわけですよね。戦場にその軍備が、直接投入されることはなかったわけですが、冷戦に勝利したおかげで、旧社会主義国の国民は、コミュニズムから解放されたわけです。  東ヨーロッパでは氷解した冷戦構造が、東アジアでは、いまだに残っているでしょう。国力に応じた負担を、日本もまぬがれないのではないのでしょう…

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「共同体(国家)の栄誉・防衛・盛衰と結びついた愛国心の歴史:古代ローマの属州統治と首都凱旋の栄...

「共同体(国家)の栄誉・防衛・盛衰と結びついた愛国心の歴史:古代ローマの属州統治と首都凱旋の栄光」について  たいへんわかりやすいご説明を読ませていただきました。ひとつ、感想を書かせていただければ、現在のこの国で話題になっている「愛国心の話題」の背景には、大東亜戦争の敗戦後の、アメリカの占領政策がありませんか。マッカーサーの占領政策のなかには、日本人の愛国心を抜きとってしまう政策があって、平和…

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「逆戻りしてはいけない」について

「逆戻りしてはいけない」について  残念なことに、あなたは最初のスタートラインでけつまずいている。欧米の近代はアジアを侵略した。その前提は、東京裁判の弁護人たちとおなじだ。しかし、そのあとは決定的に相違している。かれらは、そのあとを、日本はその侵略に対抗して自衛戦争を戦ったと主張しているのだ。あなたのように、日本もアジアを侵略したなんて、いってはいないのだ。  あなたのご意見こそが、東京裁判の…

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「小泉首相を応援するブログ」を応援する。

「小泉首相を応援するブログ~~首相の日常業務の超多忙な現状~~」について  まったくいまの野党は、政策も作戦も立案能力はありませんね。ひごろ、野党べったりのテレビのコメンテイターも、きょうばかりは、民主党をくさしていました。自民党内に、反乱勢力がすくなくないのだから、連携して、外から口でも手でも突っ込めばいいのです。そのままとり込んで、解散総選挙にもち込めるのなら、願ったり、かなったりでしょう。…

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「近代における国家主権の変遷:“核の抑止力”への信仰を超えて」について

「近代における国家主権の変遷:“核の抑止力”への信仰を超えて」について  日米軍事同盟の基軸には、近未来の国際秩序をどう構築していくのかの議論がある。自由な民主主義は、いまや不動のグローバルスタンダードしての地位を確保していると思う。その自由な民主主義と、民族の自決権や伝統的な民族文化としての宗教や、日本人の信念にもなっている個人の基本的人権などの概念を、どうやって両立させていくのかの議論が、日…

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朝鮮併合の事情を理解する歴史的資料として、

「これは宣戦布告か?」について  「いちど正式に謝罪してくれれば、二度と謝罪の要求はしない」といって、皇室までもを巻き込んだ謝罪劇をひきおこしたのは金大中前大統領だった。大統領の支持率が低下するたびに、危機感をあおる手法は、朝鮮にかぎらない。どこの国にでも見られる現象なんだが、朝鮮人の特徴は、それが国際法や国際倫理に優先してしまって、真摯に対応する近隣の国民感情を傷つけてしまうことだ。  一時…

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シラク大統領の対中武器輸出発言

「東アジアの近代」について  朝日新聞との単独記者会見で、フランスのシラク大統領は、対中国武器輸出の再開について、ただちに輸出量の増加を見込んだものではないと発言している。EUのこの自粛は、たしか、天安門事件にはじまる中国国内の人権抑圧に抗議して、当時はECの時代だったと思うが、自由主義陣営が一致してとった行動だったと記憶する。その後、中国は経済発展をとげ、EUとアメリカの関係は冷却するという…

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東アジアの近代

 西欧の近代による侵略によって、東アジアの近代の扉は開かれた。もっと具体的に記述すれば、阿片戦争だ。中国と朝鮮と日本は、阿片戦争によって、近代に突入した。軍艦と大砲で脅迫されて、国際社会のなかに引っ張り出された。屈辱的な不平等条約を締結させられたところまでは、三国に共通している。  その不平等条約から、どうやって逃れたのかのちがいが、三国の近代の相違点だとおもう。逃避行をつづけた朝鮮は、結局日…

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とんでもなく間違った思考法の典型例だな。

「民主主義を広げるということ」について  とんでもなく間違った思考法の典型例だな。戦後の民主主義教育が産み落とした妖怪だよ。世界人類のためとか、それを貫く絶対的な政治思想のためとか、絶対的な真理や絶対神のためには、それに比較してちいさなものの犠牲はかえりみない。最初は自分個人の犠牲を賛美するところからはじまる。神風特攻隊であり、自爆テロの世界だな。それがだんだん拡大されていって、家族を巻き込み、…

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東京大空襲から60年目の国際協力について

「朝日は沈む・東京大空襲から60年目の報道姿勢」について  朝日の記事だけではなく、NHKの特集番組も見た。前後二編に分かれていて、前編ではヨーロッパ戦線が描かれて、後編では東京大空襲に参戦したパイロットたちの証言が紹介されていた。60年の時間の経過とともに、パイロットたちはさすがに気まずい自己弁護に終始していたが、その論理は古臭いもので,本土で地上戦が展開されれば日本人市民100万人の被害が想…

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朝日は沈む・東京大空襲から60年目の報道姿勢

 東京大空襲60年目のきょうの朝日新聞紙面は、一面の天声人語、二面の社説、読者の投稿面の声、おまけに社会面ではあの餓死させられた動物園の像の童話まで動員している。しかし、この朝日の紙面からは、この報道機関があの戦争の狂気のなかで果たした積極的な働きに対する反省は、かけらも伝わってはこない。たとえば、天声人語の最後は永井荷風の「外国の事情を審(つまびらか)らかにせずして戦を開くの愚なるに似たり」と…

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TVタックルのタケシが教えてくれる日中戦争の開戦理由

 タケシのTVタックルは、わたしもよく見るが、今週の中国問題…スポーツ観戦者の国旗焼き捨て事件、領土・領海問題、著作権・特許・知的財産の問題、靖国参拝問題、歴史教育への干渉、どれをとっても国際常識を逸した、共産党政権の独善的な政策の結果だとおもう。  国際感覚を見失った中国人のこの行動はしかし、つまり100年前とちっとも変わっていない、日中戦争の原因になったのだ。現在の国際秩序の原点に民主主義…

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意次と角栄

「「歴史上の尊敬する人物」について」について  ご教示ありがとうございます。無知まるだしで、もうすこし教えていただきたいのですが、意次と角栄の共通点と相違点はわかりましたが、二人がその後の日本人社会に与えた影響については、どうでしょうか?買収した代議士の数で議会を牛耳り、金権政治を完成させた角栄は、内政面ではその政治手法を日本人社会に定着させました。田中角栄の前後の自民党の変化は、わずかに党内に…

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田沼意次と田中角栄

「歴史上の尊敬する人物」について  学問としての話題にはつきあいきれませんが、一読者の感想としては、田中角栄を連想する。庶民の経済的レベルの底上げを目的にした政策と、既製の利権構造との軋轢を焦点にした、歴史の再評価だと思う。  両者に共通しているのは、社会の底辺に目を向けるあまり、社会全体を牽引している理念とか、理想とか、倫理から乖離してしまった政治姿勢だったと思う。現在の日本人としては、そこ…

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21世紀の“さるかに合戦”

「その時歴史は動いた 日露戦争100年」について   そうか、日露戦争100年の今年ばかりが話題になっているが、10年後には一次大戦100年がくるのか。日英同盟の成果としての英国の支援を享受した日本は、こんどはその返済としての欧州派兵を断るわけだ。日本よりだった英国を米国側に押しやった結果が、日米開戦のひとつの原因をつくっていったと思うのですが、それと相似した国際関係が、われわれの目のまえに生ま…

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