【朝日は沈む】山本美香さん惨殺報道

「山本美香さんシリア惨劇の報道内容と事件の責任」について」について

 新聞やテレビの報道機関がもっとも恐れたのは、自分たちはクーラーのきいたデスクに陣取って、下請け孫請けが危険をおかしてとってきたニュースの切り売りで高給を食んでいる。大手ゼネコンが引き起こした建設現場の事故を、その視点で糾弾してきたかれらにしてみれば、オマエだっておなじじゃぁないかの世論が出てくる事態は絶対に避けなければならなかった。その実態を根拠に遭難事件の責任追及が自分たちに向けられる事態だけは絶対に避けなければならなかったのだと思う。
 そこでとられた作戦が、彼女をヒロインに、情夫をヒーローにまつりあげる戦略だった。読者や視聴者の視線をそらす作戦だな。作戦は成功し、ニュースは生ものだからすでに読者や視聴者の腹のなかにおさまったと思うのだが、うしろめたさが残ったのか朝日の北村晃治記者が9月4日の「ニュースQ3」で「彼女は職業上のリスクをとって仕事を果たした。英雄視するのとはちがう」と苦しいいいわけを書いている。まさに「問うに落ちず語るに落ちる」だ。
 朝日に聞いてみたいのだが、朝日はいつも人命を最大に尊重した平和や平穏な市民生活に価値観をおいた報道をしているんじゃぁないのだろうか? 祖国や国土を犠牲にしても人命を守れというのが朝日の報道姿勢だとおもう。だとしたら、なによりも自身の生命は大切だろう。じっさい、朝日の正社員は危険な現場には出て行かない。危険は下請け孫請けに負担させた結果のこの事件だ。
 食うに困っての戦場取材ならまだしも、職責に殉死なんて、ひごろ、もっとも朝日が侮蔑しているものではないのだろうか?

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