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zoom RSS 真日本主義・祖国から忘れられた靖国の英霊たち

<<   作成日時 : 2008/08/08 14:10   >>

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日本の外務省が守る支那の国益」について
 今年の8月15日も、日本の総理大臣は靖国神社を参拝しない。するのか、しないのか、そこにばかり興味が集中しない夏休みには、それを逆手にとって、靖国問題を根底から議論しつくしてみるのもいいと思う。
 国を守った戦死者の慰霊は、どこでもやっている。それを否定する日本人はさすがに、いまでは無いと思う。国家主権が、国家を守った戦死者に感謝しつつ慰霊する行為は、しかし、国家の存在そのものを否定する考えをもつ人物にとっては、けっしてうけ入れられない。したがって、日本と呼ぶ国家に否定的な考え方をする人、あるいは国家と呼ぶ組織を否定的に考える人は、ここのところから議論をしなければならない。
 いまはいないが、かつてはすくなくない日本人がここを論拠に靖国神社を否定していたし、ちかい将来状況が変われば…チャイナクライシスやコリアクライシスの結果、米国の退潮が日米軍事同盟を霧散させて、福田首相が天安門広場の石畳に頭をこすりつけて朝貢するような時代がくれば…それはけっして10年とか20年のスパンでの近未来に想像もできないような事態ではないとわたしには思えるのだが、そういう状況になれば、日本と呼ぶ国家を否定して、それを根拠に靖国神社を抹消する議論が再生する可能性はある。
 つまり、このレベルでの靖国否定論は靖国論議ではなく、国家論としての議論の洗礼をうけてこなければ、靖国神社にはたどり着かない。それはしかし、果てしなくながい水掛け論で終わるのかもしれない。したがってここでは国家論は、エスケープしてつぎに移る。

 靖国神社は日本を守った戦死者の慰霊施設なんだが、この慰霊施設がまつっている戦死者は、日本と呼ぶ郷土を守って戦死したものかどうかの疑問はある。あるいはそれは日本を守った戦死者を全部網羅しているのか?と逆側からの視線でながめれば、もっとわかりやすい。たとえば、蒙古襲来に際しての国土防衛戦で討ち死にした鎌倉武士たちはまつられていない。
 この慰霊施設の出発点が、戊辰戦争に勝利した明治政府が、その戦死者の慰霊のために開設した施設だったから、それ以前の死者がまつられているわけではない。そして、当初戊辰戦争にかぎられていた戦場の範囲が、台湾征伐から日清・日露へと引き継がれ、拡大していくあいだに変質していく。革命政府が革命戦争の犠牲者を慰霊する…それはカストロがチェ・ゲバラを慰霊すると表現すれば理解できる読者もいるだろうが、ゲバラはキューバで戦死したわけではない。革命に敵対する隣国との戦争や、革命を輸出した戦争で戦死したゲバラたちもこの施設に入ってきて、靖国神社の性質は変質していった。ゲバラはキューバ革命に殉じたわけではないが、おなじ革命思想に殉じた。キューバ革命に最高の価値観があるのではなく、革命思想に命を懸けるだけの意義を見出してカストロはゲバラを追悼する。
 つまり明治維新と呼ぶ革命の犠牲者のなかに、維新後の対外戦争の戦死者が流入して、革命の意義のうえに対外戦争の理念がかぶせられていった。それは、帝国主義とか植民地戦争と呼ばれる西欧の近代による侵略に対する自衛戦争だと定義されていた。この日本の近代化の過程で戦った対外戦争をどう評価するのかが、ふたつめの論点だ。はじめに西欧の近代による圧迫があり、それに対抗するためには、日本みずからが近代化して列強の地位をきずかなければならなかった。ここで、列強というのは海外に植民地をもった帝国主義的植民地列強だ。その論理のなかで、近隣への植民地化は正当化されると考えれば、戦死者は神聖な犠牲者だ。反対に、理屈はともかく、おぞましい侵略戦争だ。むしろ日本は西欧の植民地にされたほうがよかったと考える人々にとっては、侵略者の手先にみえる。
 こうして、はじめは維新の同志への追悼から、次第に維新政権の正当性の主張に変化していった論理は、さらにここでは日本の近代が戦った対外戦争の正当性を争う論議に発展している。しかしながら、ここまでの戦争は、日本が勝利した戦争だった。ある意味で、戦勝者が戦死者を慰霊するのはあたりまえだともいえる。大東亜戦争の結果、負けた戦争の戦死者をどう処遇するのか?どう慰霊するのか?の論点が、あたらしく追加された。この時点ではすでに、最初の論点の日本と呼ぶ国家を否定的にとらえる日本人がおおきな発言力をもっていたから、かれらは国家の否定からさらにふたつめの論点の日本の近代化をネガティブに否定する議論へとつづけて、みっつめの敗戦後の靖国の論理を攻撃する。
 大東亜戦争で惨敗して消えた旧日本軍の戦死者にも、国家が慰霊する値打ちがあるのか?がみっつめの論点だ。これには大東亜戦争の戦争目的と開戦責任がからんできて、戦犯…なかんずくA級戦犯の合祀問題がよっつめの話題になる。
 最近の状況をみればあきらかなように、ついちかい将来、数年のうち、あるいはもっとちかい将来、この国を守って戦死する日本人がいるかもしれない。おそらく、かなり高い確率で、あらわれるだろう。英霊はどこをさまようのだろうか?

 よく、もうひとつの話題、政教分離も話題になるが、これは靖国を評価する論者はもちろん、否定する側にとっても、ひとつの言いがかりにすぎない。前期のよっつの議論が終われば、自然消滅する論点だと思う。

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