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zoom RSS チャンネル桜の戦後民主主義の全面否定にはついていけない。

<<   作成日時 : 2014/12/02 18:09   >>

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 冷戦期の日本の仮想敵国はソビエトロシアだった。日本は自由主義陣営の一員として社会主義と対峙していたから、アメリカは政治理念としても、条約を交わした同盟国としても信頼のおける間柄だった。もちろん、国内には反体制としての旧社会党や共産党が存在して、政治的なベルリンの壁ならぬ東京の壁をつくっていたのだが、冷戦崩壊によって本家のベルリンの壁は消滅したのに、こちらの東京の壁はいまだに残って、冷戦時代とおなじような社会的影響をあたえつづけている。
 それは歴史の終わりの予見をみごとにはずして、文明の衝突の国際環境において、日本の立ち位置を…いまさら社会主義国にはできないから、人工国家・アメリカとも対峙する自然発生国家・日本のイメージで、日米対立の構図で…たとえば、チャンネル桜をはじめとする保守主義のグループが発言している。日本は共産支那や南北両朝鮮との対立だけではなく、そのとき日本支援をしてくれないかもしれない、信頼性を失ったアメリカのイメージで、孤立と焦燥をかもしだしている。
 そして、そこにもうひとつ旧連合国によって押しつけられた日本悪玉論の東京裁判史観への反発もある。冷戦期の『自由主義 Vs 社会主義』の対立概念から『日本 Vs 旧連合国』の構造に変わったとする認識だ。この人たちをなんと呼ぶのか戸惑うのだが、いま仮にそれを“桜グループ”と仮称するとして、そういうあたらしい状況のなかでふるい、冷戦時代にアメリカとの信頼感をつちかってきた保守陣営は“アメポチ”とさえも、最近では呼ばれなくなってしまった。
 共産支那や南北両朝鮮やアメリカとも対立したがる桜グループはその歴史論争で、日本こそが、さきの大戦で欧米の近代がもたらした人種的偏見や植民地主義と戦った。戦争の勝敗はともかく、その戦争目的の多くは達成されて東南アジアの戦後の発展に寄与したという。その歴史認識をわたしも共有するものだが、そのアメリカが深層部分でユダヤ資本やグローバル金融資本に支配されて、日本も支配下におこうとしている。日本はそこから距離を置かなければいけないと主張している。反米とまではいかなくても“疑米”だとはいえる。親友ではなく、悪友だ。いじめっ子かもしれない。
 この桜グループの説明を全否定するつもりはまったくないのだが、わたしのような戦後教育もまだ初々しい時期の日教組教育で育ったものには、それでもなお、あっけけらんとしたアメリカンタイプの民主主義へのあこがれを捨てる気にはなれない。お人よしの押しつけ民主主義の良質なものはあると思うのだ。
 たとえばさっきの歴史認識にしても、人種的偏見や植民地支配に抵抗した日本の近代史や、日清・日露を戦い大東亜解放戦争をとなえた日本だったが、その思想や理念の根底にある自由や平等、民族自決権の理想は日本がつくったものではなく、近代日本が欧米の近代から教えられたものではなかったのか。フランス革命やアメリカの独立戦争が日本に教えてくれた理想だった。チャンネル桜の単純な反米には、ついていけない戦後教育のかけらのようなものが、わたしの身体に食い込んでいる。

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