ダーヴィニズムの終焉
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作成日時 : 2009/11/02 08:06
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「日本郵政西川社長の辞任表明のニュースをみていると、」について
ダーウィンの進化論は学問領域の話だった。そこに宗教が介入した歴史は、ここでは話題にしない。歴史としてはむしろ、進化論に同調したヨーロッパのキリスト教徒たちはキリスト教の優性を妄信して人種差別と人種的偏見にもとづいた植民地支配を正当化する根拠としてダーウィンの進化論を援用した。神に選ばれて進歩した文明と宗教をもったヨーロッパの白人が、邪教に惑わされた未開の人種を奴隷として支配するのは当然の摂理だとする考えだ。それが政治的ダーヴィニズムだ。
日本の近代外交は、欧米の政治的ダーヴィニズムとの対決の歴史だった。緒戦の日露戦争に勝利して、白人だけでなく、植民地支配に苦しむ有色人種にも人種的偏見のまちがいを気づかせた日本は、しかし、大東亜戦争で大敗してその旗印をおろした。いまや、日本の近代史を近隣アジアへの侵略戦争だったとする誤った公式見解が広まっている。
そしてもうひとつ、経済の話題だ。科学技術の進歩が産業を活性化させて、あたらしい生産技術を採用したり、古くからある技能を修得できたものが有利な立場を築く…この環境もまさしく野生の自然界とおなじ進化論の適者生存の世界なんだが、アタマからこれを否定して、業界とか、企業とか、従業員とか、労働者階級とかを畜産業者が豚やニワトリをゲージに入れて飼育するように、自然環境から隔離して人工飼育するのが効率的な経済だとする議論の台頭だ。人知をつくして飼料やら飼育環境を科学的に設計すれば、ひ弱な固体も間引かれることなく天寿をまっとうできる。経済の設計主義は全体主義の思考法だ。ダーヴィニズムは、ここでも否定されはじめている。
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