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zoom RSS 歴史論争から逃避する旧体制

<<   作成日時 : 2008/11/12 09:32   >>

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田母神前幕僚長の独演会」について
 ホントはやりたくないのだけれど、それでは世間が許してくれないから、イヤイヤ開いているホンネが、ブラウン管からただよってくるような参議院外交防衛委員会の田母神前航空幕僚長への参考人質疑の映像だった。論議を政府の責任問題に限定することで、話題が歴史認識に飛び火する事態を、質問者も政府答弁も必死になって押さえ込んでいた。とりわけアワレを感じたのは、民主党質問者の浅尾慶一郎議員と、犬塚直史議員の発言で、ターゲットを政府与党の責任問題にしぼり込んで、話題が歴史論争にふきこぼれる事態を必死になってふせいでいた。戦後自虐史観を話題にすれば、まずは歴史的事実の確認で…最近発掘された、いくつもの歴史資料を陳列されれば、問答はは30分ともたない現実を、かれら自身がもっともよく理解できているようだった。「大東亜戦争は侵略戦争か、否か?」を議論するまえに「侵略の定義」が確立されていない。それを議論するのは、軍部や行政府の仕事ではなく、立法府の自分たち国会議員の仕事だと主張しながら、必死になってその議論から逃げている野党質問者の矛盾した姿は、こっけいを通りこしてぶざまだった。
 事情は自民党もおなじことで、その名称が自由民主党と呼ぶように、自由党と民主党の保守合同した誕生劇にまでさかのぼって、党内にはふたつの歴史認識が同居している。田母神史観と相似形の代議士もいるんだが、熊狩りのついでに狸が退治されるようなことがないように、ものかげにかくれて息をひそめている。麻生総理のおじいさんが吉田茂で、安倍さんのおじいさんが岸信介で、歴史認識のちがいは三代前にさかのぼるロミオとジュリエットなのだ。自民党の党綱領には憲法改正が明記されつつ、自衛隊員には押しつけ憲法の平和理念を強制する、これも矛盾した姿だった。
 基本政策を議論しはじめたら単独政党の体をなさない民主党の内情は、よく指摘されているが、歴史認識を議論しはじめたら自民党も、まったく四分五裂だ。主題が歴史認識になれば、攻守が逆転して、国会議員全員が俎上にさらされる。歴史は日々進歩している。科学としての歴史は、あたらしい資料が発掘されるたびに、あたらしい歴史観を誕生させて、とりわけ、近現代史の分野では、それがはげしい。旧体制の、古臭い歴史認識は、もはや科学としての歴史からはなれて、アーレフと同質のカルト教団だといっていい。そんな歴史認識が、この国の旧体制として、この国を支配している。
 ここで『旧体制』とは自民党とその政権ではない。もちろんそれをふくみつつ、それに対立していると擬態する民主党、共産党、社民党の野党だけでもない。それを偏向報道するテレビ、新聞・雑誌などのマスコミだけでもない。それに、半世紀以上むかしとおなじ、ほこりをかぶった原稿を供給し続ける学者や評論家だけでもない。日本国民の大多数…おそらく90%以上の…あるいは99%の日本人は、70代、80代の戦前派なら東京裁判で、それより若い戦後派なら日教組教育で注入された自虐史観におかされた脳細胞の持ち主なんだろうとおもう。これらの、大多数の日本人が『旧体制派』なのだ。
 この事件はその現実を赤裸々にしているとおもう。

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「歴史論争から逃避する旧体制」について  歴史をどこで区切ってはなしはじめるのかは、話す人の歴史認識と直結していて、大東亜戦争の原因については、いろいろな歴史認識の所有者がその歴史認識に都合のいい時点から話しはじめる議論がつくされている。それは外国でもおなじで、アメリカでは真珠湾攻撃から話しはじめたり、ナチスの台頭から話しはじめたり、ニューディール政策の失敗から話しはじめれたりしている。中国では、あそこは共産党が歴史認識を一本化しているから、もっぱら日本の侵略から話しはじめている。  日... ...続きを見る
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【田母神問題】村山談話から村山神話へ
「歴史論争から逃避する旧体制」について  参議院外交防衛委員会の田母神前航空幕僚長への参考人質疑のなかで、民主党質問者の浅尾慶一郎議員と、犬塚直史議員が「歴史認識や国家観の議論は立法府の仕事であり、自衛官はもちろん、政府といえどもそれを批判できない」という意味の発言をしていた。しかし、田母神史観と対比してとりあげられていて歴代内閣が踏襲している村山談話は当時の議会で議論はされたが多数の賛成は得られなく、閣議も決定や了承も欠いた首相談話だったと記憶する。いわば、当時の首相が個人的な感想を述べ... ...続きを見る
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
独演会は見逃しましたが、貴兄の文章で理解できました。よってたかって、この国を食いものにしてきたものたちの最後の饗宴がいまなのかもしれませんね。
八歩
2008/11/12 10:18

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