罵愚と話そう「日本からの発言」

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<<   作成日時 : 2008/07/04 04:56   >>

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真日本主義・拉致事件からのプレゼント」について
 いわゆるニクソンショックの導火線となったキッシンジャーの北京訪問のときの周恩来との秘密会談の内容が、30年の期限をすぎて公開されたときには、まぁ、予想したとおりの内容で、それほどの衝撃はうけなかった。それが、今年になって映像化されて、NHKから放映されて、会談内容に2人の日本に対する認識の部分が大幅に追加されて、それを見た印象は、それまでの文章で読んでいたそれとは、おおきくちがったものだった。
 キッシンジャーについては、あの大著「外交」を読んだ感想として、ユダヤ人らしい、ちょっとアウトサイドからの視点で…にもかかわらず、ヨーロッパと呼ぶ辺境からの視点で、学者らしい明瞭な切れ味が魅力的だった。しかし、くりかえすが、それはあくまでも白人の歴史観と知識の限界で仕切られていて、わたしは日本人だから、日本と支那の近代に対する知識の貧弱と偏見は隠しようもないと思った。
 周恩来については、これとは正反対に中国共産党随一の知日派で、そのうえコミュニストとしては異端の現実主義者だった。支那人のコミュニストで日本に近かったのは汪兆銘だが、汪兆銘は革命と現実に失望して日本の援助のもとに自立して自滅した。周恩来は革命後の暴走する政権を実務派として支えて、生涯を終えた。われわれはその歴史的結末を知識として持ってしまっているが、歴史をうしろから読むような態度を捨てて、同時体験しながら読めば周恩来と汪兆銘は、どこかで運命が入れ替わっても不思議ではないほど、双子の革命児のような近しい存在だったと思う。
 そのキッシンジャーと周恩来の2人がヴェトナム戦争末期の時期に会談し…ヴェトナム戦争の失敗で泥のなかを這いずり回っていたアメリカは、イラクの失敗で苦渋を飲み込んでいるいまとまったくおなじような状況だった。アメリカの苦境を外交的チャンスとして利用する中国外交の感覚をキッシンジャーは「中国社会には伝統的に普遍的な見地があるのに対して、日本社会は部族的な見地がある」と、支那の足の裏をなめるような屈辱的な表現をして、屈辱感を日本に転嫁している。東洋人相手の戦争に敗れて、その敗戦処理の屈辱のなかで、支那に仲介を依頼する構図が、ヴェトナム戦争のキッシンジャーとイラク戦争のライスには共通している。2人とも、WASPではない、ユダヤと黒人というところでも、汚れ仕事には、似つかわしいのだろうか。キッシンジャーとライスは、大統領が失敗した外交政策のあと始末を、中国の共産党政権に哀願する役どころでは共通している。
 そのキッシンジャーと周恩来の会話のなかで、NHKが発掘してきたのは、かれのホンネの部分での日本に対する認識だった。なにかがきっかけで、すべての日本人が一致して同一方向をめざして暴走する。土石流のようなその衝撃を押しとどめようとしたり、偶然通りかかって、その前に立ちはだかった国は、どういう結果になるにせよ、とんでもない犠牲をこうむる。そのエネルギーの強靭さを警戒して、戦後の対日政策も、日米安保も、それへの安全弁だった。いわゆるビンのふた論だ。
 マッカーサーの日本占領政策以来変わらない、アメリカの対日政策の基本は「二度とアメリカに反抗しない日本」だったと思う。キッシンジャーもライスも、この線では忠実に同一の軌道上を走っているわけだ。路線は友好ムードに隠されるときもあるし、威嚇でホンネの部分が露出するときもある。6カ国協議のいまの状況でも、それが露呈したわけだが、日本だけが孤立しているようにみえる背景には、拉致事件だけではなく、あらゆる問題に関して、国際社会が日本にむけている警戒心がある。戦後平和主義のなかで、日本人自身は忘れてしまったのだが、多大な犠牲をはらってそれと戦ったかれらは、それを忘れてはいないし、記憶の再生産がかれらに共通するかれら自身のアイデンティティーにもなっている。
 つまり、現在の国際社会を規定している理念だが、理念を書きしるした国連憲章にしても、その実現の保証人としてしての常任理事国にしても、第二次大戦を勝利にみちびいた連合国のそれによって構成されている。ずいぶん、古ぼけたところに迷い込んでしまうのだが、カサブランカ、カイロ、ヤルタ、ポツダムと積みあげてつくったかれらの虚構が、いまでも地球を支配している。古ぼけた虚構に洗脳されてしまっているのは、かれらだけではない。おおくの日本人自身が、戦後の日教組教育やマスコミに洗脳されて、おなじ歴史観をもってしまっている。そして、そこの部分にまで立ちもどらなければ、いまの日本の国際社会のなかでの孤立した状況は理解できないし、解決もできない。

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2008/07/06 17:36

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内 容 ニックネーム/日時
いつもありがとうございます
日本季節文化研究会 東京事務局
2008/07/04 06:17

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