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「拉致事件は、今週がヤマ場だ。」について 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と書いた前文が9条に結びつくのだが、この仮説の空想平和が、現実を目の前にしてガラガラと音をたてて崩れ去ってしまったのが、拉致事件だったと思う。 もうひとつ、この国を属国にして、支配してきたアメリカの庇護が、まったくの虚構で、わずか数百人の被害者さえも救出できない日米軍事同盟の頼りなさが露呈した事件でもあった。日米安保の空洞化を、政治もメディアも目前の事象におしゃべりで、安全保障の本質から目をそむけた議論をしているが、もしかしたら被害者になるかもしれない、あるいは救出戦争の最前線で戦わなければならないかもしれない日本人としては、漠然としてではあるが、この国の安全保障を考えないではいられない事件でもある。 奴隷商人たちによって善良な住民が輸出されたアフリカが、いまだにその痛手からたちなおれないで、暗黒大陸を形成しているように、日本列島はこのさき、暗黒列島に落ちるのか、たちなおれるのかの分かれ道を歩いている。アフリカの奴隷狩りに黒人自身が手を貸したように、拉致に手を貸した日本人、解決を妨害した日本人がいまでも参議院議長席に座っていたり、民主党副代表だったりするわけだ。山椒大夫のような日本人は、栄華を楽しんでいる。 |
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テロ国家指定解除と拉致事件
「拉致事件をとおして戦後平和主義が見えてくる。」について 去年の4月下旬、キャンプでービットに招かれた、当時の安部首相にライスが「テロ支援国家の指定は、アメリカの国内法にもとづいているから、拉致事件は関係ない」と告げている。当時の新聞も、これは報道していたと思う。 いまさらあわてる日本に、国際社会は冷酷だ。国際社会の公正と信義を信頼する平和憲法では、拉致事件が解決できない現実、戦後平和主義はもちろん、日米安保にも限界がある現実を、いやでも認めざるを得ない。 いまのタイミングで、日... ...続きを見る |
罵愚と話そう「日本からの発言」 2008/06/20 06:20 |
澤地久枝の“異形の死”
「拉致事件をとおして戦後平和主義が見えてくる。」について 澤地久枝という作家がいます。五味川純平の小説の巻末資料をまとめた女性で、あれはあの資料も本文を構成しているような小説だった。五味川は寡作で、わたしはほとんど読んでいると思うが、人間の条件と戦争と人間を読んで、現代史に興味をもった。そのまえに、松本清張がいて、中学生から高校生の時代を中心に、歴史小説を通して現代史に興味をもった。 したがって、2.26の青年将校の妻たちを書いた澤地の小説を読んだときは、初恋の同級生に出会ったような... ...続きを見る |
罵愚と話そう「日本からの発言」 2008/08/30 15:30 |
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